2011年4月20日水曜日

子育て マンションぐるみで 加入者減で子ども会と自治会合併

 約200世帯が入居する大津市茶が崎のマンション「ルネ大津皇子が丘」の自治会が4月、存続の危機にあったマンションの子供会を合併する。少子化が進む中、子ども会に加入しない世帯が増えたことから、ほとんどの世帯が加入する自治会が子どものための催しなどを運営して子育てを支える狙いだ。同じ問題を抱える自治会の参考にもなりそうだ。
 小学生以下の子どもを持つ家庭でつくる子ども会は、マンション完成翌年の1996年に設立された。加入数は97年の32世帯をピークに、2008年には10世帯にまで減少。少子化や新入居者への説明不足が原因という。
 このため、イベントも少なくなり、入会している家庭からは「役員がすぐまわってきて負担になる」と声が上がって、運営に支障が出始めていた。
 08年度から自治会長を務める阪東太郎さん(42)は、子ども会を164戸が加入する自治会の組織の一つ「子ども部会」にすれば、マンション全体で子どもの成長を見守れると考え、08年度の役員会で合併を決議した。
 子どもがいない家庭や、子ども会に加入していない家庭も、子ども部会にかかわることになることから、1年かけて、各家庭に合併の趣旨を説明した。反発も覚悟していたが、ほとんどの世帯で理解を得られたという。近く、自治会の総会で合併が承認される見通しだ。
 阪東さんは「子供会が自治会と分かれている場合は、少子化や近所付き合いの薄れで、同じような状況に置かれているマンションもあると思う。地域で子どもに目を向ける機運を高めたい」と、合併に期待を込める。

引用元:RMT

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